ほのぼの子育て日記

子育て日記中心、時々怪談

ローラー滑り台の恐怖

f:id:budorigo:20230616204118j:image

 こんばんは
 皆さんはローラー滑り台で遊んだことはありますでしょうか。
 あの、トイレットペーパーの芯みたいなローラーが敷き詰められた、カラカラ音がする滑り台です。普通の滑り台よりもグレードが高い感じがして、俺も子どもの頃はよく遊んでいました。

 先日、家族で出かけた際に、ある公園でそのローラー滑り台を見つけました。

 

娘「あれやりたい!」

俺「お!ローラー滑り台かあ、いいねえ。滑っておいで」

 

・・・しかし、立ち止まったまま動かない娘。
俺の中の第六感が働きます。
こういった急に子どもが動かなくなる時は便意を催していることが多いのです。パパ3年目にしてこの勘も鋭さを増してきており、これは十中八九トイレとみて間違いないでしょう。

 

俺「どうした?う〇ち行きたいの?」

娘「ううん!だっこしてすべりたい!」

 

なるほど。すみませんでした。はい。

 

 どうやらローラー滑り台を一人で滑るのはまだ恐いらしいので、妻と自分とで交互に娘を抱っこして滑ることにしました。
 十数年、いや、数十年ぶりかのローラー滑り台は、どことなく懐かしい感じがして、我を忘れて膝上の娘と一緒に楽しみました。

 俺と娘で5回ほど滑った後でしょうか。それは不意に訪れました。“ケツの違和感”です。
“ケツの違和感”と言っても、前述の便意などではなく、もっと外側・・・皮膚の違和感になります。
そうです、ローラーとケツの摩擦により、俺の臀部は多大なるダメージを受けていたのです。

 急いで妻に休憩を申し出て、ケツの休息を図ります。木陰で休みながら妻と娘を眺めていると、すぐに娘がこちらに向かって走ってきて戦慄の一言を放ちました。

 

「パパとすべりたい!!」

 

え?なんで?お風呂とかねんねの時とかよくパパイヤイヤしてるやん。なんでこういう時だけパパっ子になるん?このままだと俺のケツ抉れてくよ?

 でも、逆に考えればこれはチャンス。ママ政権からパパ政権へと少しでも票を移すためにはこういった機会は逃せません。
 妻に向かって大丈夫だと頷き、俺は再び魔のローラー滑り台を娘と滑り始めました。
途端に悲鳴を上げる俺のケツ。でも、負けません。娘の笑顔のためならこんな痛みくらい・・・・・・・・・

 

・・・どれくらい時間が経ったでしょうか。いつの間にか娘は滑り台に飽き、妻と砂場で遊び始めていました。俺はというと、ケツを庇いながらその様子を眺めることしかできません。
 しかし、何とか娘が飽きるまでは耐えることができました。自分の臀部をスタンディングオベーションで賞賛しつつ、帰り支度を始めます。

 娘と妻にも声をかけ、駐車場に戻って運転席に腰かけた途端、本当の悲劇は起きました。

 

   「痛ッ!!!!!!!」

 

 そうです、ケツの皮膚ダメージが大きすぎて、何かに接地しただけで痛みを感じるようになってしまったのです。ケツ皮膚の感度は今や普段の10,000倍です。
 帰り道、腰を気持ち浮かせ気味にして、半泣きになりながら運転しましたが、これは学生時代の部活動よりもキツいものがありました。二度と経験したくありません。

“ローラー滑り台で遊ぶ時は厚めのズボン”
パパ3年目にして、また新たな教訓を得ることができた1日でした。