ほのぼの子育て日記

子育て日記中心、時々怪談

育児怪談「部屋の違和感」

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 ある夜のことでした。
 いつものように、寝室に妻、娘、俺の3人で川の字で寝ていましたが、深夜2時くらいでしょうか。俺はふいに目が覚めてしまいました。

 丑三つ時とはイヤな時間に目が覚めてしまったな、と思いつつも、尿意もあったため、トイレに行こうと立ち上がりました。その時です。ふと部屋の中に違和感を感じました。周りを見渡しますが、薄暗い部屋に妻と娘が寝ているのみ。あとは、特段変わった光景はありません。


 気のせいか、そう思い、歩きだそうとした瞬間に、違和感の正体に気付きました。"におい"です。部屋全体に何とも言えない"におい"が充満しています。俺は、"におい"の元を探るべく、もう一度薄暗い室内を見渡します。

 ふと、寝ている娘に目が留まりました。そして、自分でもなぜそうしたのか今でも解りませんが、そっと娘の上の掛け布団をどかしたのです。

 首、背中…と順に身体の部位が見えてきますが、特に違和感はありません。腰、お尻、尻尾…やはり違和感は無…しっぽ??

 人間には尻尾という部位はありません。人類の祖先と言われているアウストラロピテクスでさえ尻尾はありませんでした。では、この尻尾…いや、このお尻の先のこんもりとした形は…。


 そこで、俺は違和感の正体、"におい"の正体に気付いたのです。お食事中の方がいるといけないので、ここから先の描写は避けますが、夜寝る時だけはオムツにしておいたのが功を奏した形となりました(この後、深夜のオムツ替えを強いられましたが)。

 育児って…改めて大変だなと感じましたねえ。そんな、育児怪談でした。